良妻慈母の想いは家族の胸にいつまでも
良妻慈母の想いは家族の胸にいつまでも
藤居美喜儀の葬儀に際しまして、ご多忙のところまた、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、お困り事やご不安なことが多い中で、藤居美喜のためにご弔問下さいました方々やまたオンラインで参列下さった皆様、喪主、親族、並びに親戚になりかわり厚く御礼を申し上げます。
今こうしてかえりみますと、生前中は、参列して下さった皆様はじめ、多くの方々から格別なご厚情を賜り、また膵臓癌と診断されてからはご親切なお見舞いを賜り、また献身的にお話も聞いて色々とご支援して下さいました皆様方のご好意を心から感謝しておることと存じます。
共同喪主でございます娘から美喜さんと私の思い出を語って欲しいと要望がございましたので少し皆様にはお付き合い頂きたいと思います。
最初に出会ったのは、私が26歳で、美喜さんが39歳の時でした。
当日岩谷瓦斯というガス会社のエンジンニアリング事業部におりまして、取引先の方と一緒に行き打ち合わせを兼ねて土佐藩という小料理さんに行きましたら、そのお店に美喜さんが居りましてはじめて出会いました。仕事で悩んでいたことを相談するうちに、美喜さんの人生感に日に日に共感して参りました。美喜さんはその当時、働きながらで3人の子育てに奮闘していたときで長男の一馬さんが中学生でまだまだ血気盛んでやんちゃ坊主の時でしたし、長女の絵麻さんと次女の奈美さんはまだ母の手のかかる小学生でした。
東京ディズニーランドやディズニーシーや大阪のユニバーサルスタジオに行った際も娘達は、お母さんを取られないようき、私とお母さんとの間に必ず割って入ってきていたことを思い出します。
式場に親族が飾ってくれました美喜さんとの思い出写真で全国色々と旅行に行った懐かしい思い出がかけめぐって参ります。
そのうち何度あっていくうちに少しずつ距離も縮まり出会いまして10年を過ぎて、美喜さんと籍を入れさせてもらい、子供達とも一緒だからこそ共に歩んでこれたと思います。そのうち3人の子供たちもそれぞれ、自分達の家族を持ち、孫6人、に囲まれた、幸せだったと思います。
その後には、美喜さんの兄弟姉妹が会えない時期があり、妹さんとも再開できた時は、
今まで会えなかった時を補うかのように、毎日兄弟姉妹のことを思い、私と二人だけのときでも、これ妹さんに食べさせてあげたいとか、この服を妹さんに似あうかなとか、お母さんと弟さんと妹さんとでどこに旅行に行こうかとか、弟さんや妹さんからSNSで動画や写真が送られてくるたびに楽しそうでした。
兄弟姉妹さんからご提供をたまわりました旅行の時の写真を拝見すると楽しんでいたんだなと改めて再認識できました。
そんな時に急性膵炎となり2週間程度で退院できたのですが、原因がわからず、私自身は、こんなに医学も進展しているのに、どうして、原因がわかならいのかなと考えておりました。特に発病後は自分の事よりも家族ことや同じ悩みを持つ人その御家族のことを最大限に考えるようになったと思います。
2016年6月に静岡県立がんセンターで上坂克彦先生の執刀で12時間にもおよぶ膵臓癌を摘出する膵頭十二指腸手術に耐えたてくれました。
その後は3ケ月に1回付き添いで一緒に静岡に定期検診に行っておりましたが、2019年1月に再発と肺への転移が見つかり、神奈川県立がんセンターの上野誠先生の受診で長期間に渡り副作用で辛い抗がん剤を家族と居る時間を増やしたと頑張ってくれておりました。
2021年からは国立がん研究センター中央病院の小山隆文先生の受診で 臨床試験 のひとつである 治験 に挑んでおりました。1回目 アテゾリズマブル PD-L1阻害に加えて未承認薬の投与を4回実施し中断、2回目の新しい治験は中断となりました。
2022年1月からは都筑区の地域医療を担って頂いております深澤立先生に献身的な治療を賜り、最期の最期まで決して諦めず命の灯を燃やしてくれた事に今はただ、「お疲れ様でした、ありがとう。」と感謝をつたえ安らかに眠ってくれていることを祈っております。
オンラインを通じて医療従事者の皆様、普段の医療業務に加えて新型コロナウイルス感染症対策もしながら色々と私達家族に寄り添って治療をして下さいましたことに改めて感謝をお伝えしたいと思います。
今後は生前の故人に接したと同様に、残されました遺族にもご厚情を賜りますように、ひとえにお願いもう上げる次第でございます。
未だに美喜さんが天国に旅立ってしまった事実を受け入れることができませんが、これからは、美喜さんがあの世から私たち家族を見守ってくれていると信じて生きてまいります。
また生前親しくお付き合いくださいました皆様とご一緒させて頂き、本日かように盛大なお見送りを受けまして美喜さんもさぞかし満足していることと存じます。
また色んな方から支えられて励まされてきましたので、今度は私たちが、皆様のお役に立てることやお手伝い出来ることがありました、是非対応させて頂きたいと思います。
特に私は妻と同じ病気を持つがん患者さんとそのご家族に寄り添う医療制度と介護制度改革を引き続き皆様からご意見やご要望を受けながらより良い制度にしたいと思います。
最後になりましたが、生前に藤居美喜が大好きだった多くのご供花を賜り、また多くの方からご弔電を頂き、誠に有難く深く感謝を申し上げます。またお通夜や葬儀式にご尽力をたまわりましたくらしの友さんはじめ、ボランティアとしてお手伝いを賜りました多くの方々にも感謝御礼を申し上げます。
◆お通夜
◆葬儀式
◆訃報
https://app.yuinet.info/…/6b43f0fb-b377-4bbf-9366…
喪主
藤居芳明
中谷一馬
成田絵麻
小林奈美