IR誘致に関する申し入れ書を提出
林市長宛にIR誘致に関する下記の申し入れを会派で提出させて頂きました。林市長が不在でしたので、小林副市長に申し入れ書を手渡しました。
特に【IR誘致をめぐる汚職事件に係る申し入れ】では、私の要求させて頂いたことが盛り込まれました。
⑮現在、コンセプト提案等IR推進事業を通じて接触している事業者に不正がないか、また、本市と事業者との間に不正が生じていないか、市長以下市職員とカジノ事業者との面談履歴等を基に徹底的に調査し公表することです。
以下が要請文になります。
2019年12月27日
横浜市長
林 文子様
立憲・国民フォーラム横浜市会議員団
団長 今野 典人
IR誘致に関する申し入れ書
私ども立憲・国民フォーラム横浜市会議員団は、横浜にカジノ施設を誘致してはならないと訴え続けている。政府が作成したギャンブル依存症対策は極めて不十分であり、世界最高水準と謳うのは偽りである。また治安対策にも具体性が付与されておらず、いずれにおいても社会的費用(負のコスト)は未だ示されていない。
そのような中にあって、12月に市内6か所において行われたIR市民説明会は、横浜市民にIR誘致について丁寧に説明を行う目的で実施されたはずのものであるが、カジノの負の影響について丁寧に説明されることはなく、市増収額の内訳やカジノ収益の規模も示されなかった。事業者から提示されたとする1兆円を超える初期投資額や毎年の経済効果額のみを示しながらの説明会は、カジノの負の側面を隠したカジノIR普及のための偏ったプレゼンテーションと言わざるを得ない。将来の財源不足をIR誘致の理由に挙げるならば、その不足額も具体的に示すべきであり、とりわけ子どもたちが将来直面するカジノの負の影響については誠実に言及するべきである。
私ども立憲・国民フォーラム横浜市会議員団は、今後行われるIR市民説明会において最低限以下の要求を満たすべきことを申し入れる。なお、IR誘致をめぐる汚職事件が発生しており、その全容が解明されるまでは、IR誘致は停止するよう特に要求する事を申し添える。
【IR市民説明会に係る申し入れ】
①カジノがない場合の市増収額を示すこと。また、市増収額と社会的負担にかかる支出との差し引き額を明示すること。
②IRはカジノ収益で成り立つ施設と明確に説明し、IR収益に占めるカジノ収益の割合を示すこと。
③IRはギャンブル依存症患者を新たに発生させる恐れがあることを説明すること。
④ギャンブル依存症対策や治安対策に係る費用を明らかにすること。
⑤ギャンブル依存症対策や治安対策の中味について具体的に説明すること。
⑥IRは治安悪化、風紀の乱れを起こす可能性があることを丁寧に説明すること。
⑦日帰り観光客数に係る採取方法が著しく異なる観光庁と横浜市のデータとを比較することは不適切であり、資料から削除すること。
⑧イメージ写真を資料に羅列するだけでは正確なIR像を市民が把握出来ない。資料に添付した画像には典拠を示し、被写体や描画された内容についての説明文を付すること。
⑨会場の席数に残余がある場合は、当日参加を認めること。
⑩議事録は要旨ではなく発言録を全文掲載し、1週間以内に速やかに公表すること。
⑪市民に会場で記入頂いた質問への回答は1週間以内に市ホームページに公開すること。
⑫市長と参加者が直接質疑を行う方式に改めること。
⑬住民投票の実施等IR誘致の賛否につき市民の意志を確認する機会を確保すること。
【IR誘致をめぐる汚職事件に係る申し入れ】
⑭現在事件となっている500ドットコム社との間に、本市が何らかの接触あるいは関与がないか、明らかにすること。
⑮現在、コンセプト提案等IR推進事業を通じて接触している事業者に不正がないか、また、本市と事業者との間に不正が生じていないか、市長以下市職員とカジノ事業者との面談履歴等を基に徹底的に調査し公表すること。